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　９月１５日のラストライブは、沖縄をアムロ一色にして終わった。

　宜野湾市の会場に入ることのできた観客はわずか３５００人。せめて「音漏れ」でも耳にしたいと会場周辺には１万人以上のファンが詰めかけた。

　その一方、安室サイドは、マスコミに対して厳戒態勢を取った。安室が歌った曲、サプライズゲストが山Pこと山下智久だったことも含め、ラストライブの内容を１７日の午前４時まで報じることを禁じたのだ。

　しかも、マスコミに提供する「素材」は安室サイドが選んだものに限定される。

　もしかしたら、厳戒態勢の理由の一つは沖縄知事選に利用されることを避けたかったのかもしれない。

　というのも、事前に「自民党の竹下亘総務会長が翁長陣営の応援をしないように釘を刺した」などの情報が流されたからだ。

　翁長知事の後継者、玉城デニー衆院議員と安倍自民が推す佐喜真淳前宜野湾市長との一騎打ちとなった沖縄知事選。

　それは、もはや「下ネタ合戦」となっている。

　実は、その「下ネタ合戦」を仕切る佐喜真陣営の選挙参謀は、元週刊文春のT記者なのだ。

　T記者はもともと外務省の職員で、東欧の大使館での勤務経験もあった。しかし、しばらくして、NHKに転職。しかし、それも長続きせず、その後、NHKの同僚だった山岡達丸衆院議員の秘書になったこともあったという。

　さらに、マスコミ業界に移り、いくつかの雑誌を経て、週刊文春の契約記者に。

　ところが、２年前、ライバル誌である「週刊新潮」にペンネームで沖縄の新聞叩きの記事を寄稿したことがバレて、クビになった。

　それにしても、なぜ、T記者は、佐喜真陣営の選挙参謀を担うことになったのか。

　実は、週刊文春の記者時代、沖縄問題を取材する過程で、菅義偉官房長官との関係を深めたという。

　事実、T記者が昨春出版した本の帯には菅官房長官のコメントが顔写真入りで掲載されている。

　T記者は、「辺野古移設」を成就させたい菅官房長官の意を汲んで、佐喜真陣営の選挙参謀になったのである。その活動費用は「官房機密費」から出ていると見られている。

　しかも、佐喜真前宜野湾市長が、沖縄知事に当選しようがしまいが、T記者には菅官房長官が次の職を充てがうことが約束されているという。

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