ディーゼル ビミョーに非日常系学園ストーリー!
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2018年2月1日
車種:トヨタ ハイエース
型式:KR-KDH200V
年式:平成18年式
作業依頼内容:インジェクタ洗浄
200系ハイエース。
当店でも来店が多い車種です。
アイドリングが不安定との事で、定番作業のインジェクタ洗浄を行います。
200系に限らず、最近のディーゼル車は超高精度なインジェクタを使用しています。
ですので、ちょっとした汚れやゴミ等ですぐに不調になってしまうようです。
ですので10万km走行で一回位の洗浄もしくは交換が必要なんでしょうね。
インジェクタを取り外すのは結構大変で、
まずはEGRクーラーを取り外し、
各インジェクタに取付けられている高圧配管を取り外します。
次にタペットカバーを取り外すのですが・・・カバー上部を通っているハーネスがかなり邪魔です。
カバーを取り外せればあとひと息!
インジェクタを固定しているクランプを取り外したらインジェクタは取り外せます。
インジェクタは各気筒ごとECUに登録されています。
場所を変えない様に取り外したらすぐに気筒順をメモしておきます。
見た目にもかなりカーボンが堆積しています・・・
(実際は内部の汚れが問題なんですけどね)
外したインジェクタを早速業者に発送します。
しばらく開けっぱなしになってしまいますので、出来ればタペットカバーを戻しておきたいのですがハーネスが・・・
とりあえずエンジン上部にゴミ等が入らない様にウエスを掛けておきます。
数日後インジェクタが帰ってきました!
しっかり真空包装されてホコリひとつついていません。
2・3番は普通に洗浄だけで性能が戻ったのですが、1・4番は規定値まで性能が復活しませんでした。
そこでお客さんに相談して1・4番はリビルト品に交換する事に。
同じ業者に依頼すれば1・4番の洗浄分は無料にしてもらえるので損もありません♪
元通りに組み付けていきます。
タペットカバーのガスケットは新品に交換して取り付けします。
今回は1・4番のインジェクタを交換しましたので、ECUに再登録する必要があります。
再登録後、エンジン始動!
最初は本調子では無いのですが、2~30分位回しているといい具合に♪
燃料漏れや冷却水漏れ等を確認して作業完了です!
一週間ほどのお預かりとなりましたが無事納車です。
(ちなみに後ろの白いハイエースも入れ替わりでインジェクタです)
比較的丈夫で壊れることが少ない車ですが、ディーゼル車はインジェクタについては注意が必要ですね。
ガソリン車と異なり点火系が無く、エンジンのメインの制御をインジェクタのみで行っていますからその役割も重要です。
定期的な洗浄は必須項目なのかもしれませんね。
ありがとうございました!
444-1222
愛知県安城市和泉町大海古3-12
くるまの修理屋さんTOOLBOX
TEL:0566-55-4015
E-mail:
URL:http://www.muro-gnomise.com/
ディーゼル 元気だしていきましょう
EGRバルブが詰まり、インマニもガビガビになって両方交換したハイエース200系がまた入庫した。
(過去記事)
EGRバルブカーボン激烈付着、清掃
調子イマイチ、インマニ取替
清掃の甲斐無く、EGRバルブ作動不良となり取替
今回もDPR警告灯とエンジンチェックランプが点灯していた。
どうせディーラーでDPRフィルターを強制燃焼させないといけないので、持ち込んでコンピューターを接続して調べてもらった。
今度はエキゾーストガスコントロールバルブに不具合が発生したようだ。
交換は簡単だが部品が高い!
何と税別77300円!!
高いけど替えなきゃどうしようもない。
お客様に了承を得て取替となった。
そもそもDPRって何か?というとディーゼルエンジンで発生する排気ガス中の黒煙を吸着させて浄化する装置で、他社ではDPDやらDPFやら微妙に違った名前になっているが同じ様な物だ。
セラミックフィルターに黒煙がある程度蓄積されると、自動的に排気ガスの温度を高くしてススを焼き、フィルターを再生させる仕組みになっている。
使用状況によっては焼ききれない場合もあり、汚れが限界になるとDPR警告灯が点滅、そのまま走っているとエンジンチェックランプと同時に点灯となる。
そうなってしまうとコンピューターを接続して強制燃焼させなければならない。
点滅したら停車して手動再生スイッチ(ないものもあるが、この車には後付けしてある)を押して焼く事ができるが、今回は再生ができなかったそうだ。
フィルターの再生は、タイミングをずらして燃料を余分に噴くことで排気管にまで回し、そこで燃やしてススを焼くことで行っている。
この余分な燃料が曲者でエンジンオイルにも混ざって量が増えてしまう。
オイル量にも上限があり、増え過ぎると警告灯が点灯する。
このハイエースもそうだが、これはDPRが世に出始めの頃のシステムで、最近のはフィルター前に再生専用の燃料噴射装置(インジェクター)を付けてオイルが増えないようになっている。
まあ、これはこれでインジェクターが詰まりやすいという欠点があるそうだ。
DPRフィルターの後方にはコントロールバルブがあり、再生時には閉じて熱がこもるようになっている。
今回はこのバルブが作動不良を起こして温度が上昇しきれずに再生不良となったのだった。
これがそのエキゾーストガスコントロールバルブ。
外して(先の写真とは左右反対側から撮影)、
新品(もちろん左側)を
取付けた。
ディーラーに持ち込みフィルターを強制燃焼してもらって完了。
前回は入り口で今回は出口。
両方替えたから、これでしばらく安定してもらわないと。
追加(2015/12/26)
この記事、アクセスがちょくちょくあるので後日談を追加します。
DPRフィルターの欠片が出てきた!
DPRフィルターアッセンブリー取替(試しに口開けて中も見てみた)
追記(2016/1/30)
総集編としてまとめました。
テーマでもハイエースDPR(DPF)でまとめてありますので、テーマ別記事からでもご覧いただけます。
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ただ、現在はソフトと複雑に絡むだけに、パーツ交換だけではダメ状況でもある。
いかにソフトを触れる能力をもっていくのか…
ただ、それは教育では何ともならな…
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