人間なんっておいしいの?
いつもながらに、コメント全然お返事しないままで進めさせていただきますね
看護師さんにお礼を言って、病院を出ると叔父がいました。
久々に会う叔父。
なんとなく気まずかったです。
おじ「おう。身体はもういいんか?」
私「……きてくれてありがとう。
……身体は大丈夫。」
おじ「……そうか。」
私「……子どもが産まれてすぐこんな事情でこんなことを頼んでごめんなさい。 」
おじは何も言いませんでした。
そして新生児の息子をチャイルドシートにのせて出発。
行き先は5年ぶりの実家………。
車に乗り込み しばらく無言でした。
少し車を走らせた後、おじが切り出しました。
おじ「あのな。
事情は軽く聞いたけど。
わからんわ。理解できひん。
お前、そんな産まれたところの赤ん坊連れてどうする気なんや?
これからどうやって生きてくねん。
仕事どうするんや?
子育てどうするんや?
だからな。
今日、俺がお前を連れて帰るのが正しいかどうか……正直わからん。
ちゃんと話し合ってあっちに帰るべきなんじゃないのかと思うんや。
ただな。
…この話を聞いたとき、お前のお父さんが生きてたらどうするか考えてたんや…。
……きっと、お前の旦那を怒鳴りつけて、すぐお前を連れて帰ると思った。
だからかわりに迎えにきた。
でもな。帰ってからじっくり色々よく考えなさい。これからどうするかってことをな。
俺はなー。お袋は大事にしてたで。
ものすごく大切に思っていた。
自分で言うけどマザコンやわ。
……男はみんなそうやで。
でもな。
俺は母親を大事に思っているのと同じくらい、◯◯(奥さん)のことも同じように大事に思っているで。
それは何年連れ添っても。
結婚してからずっと、もちろん今でもや。
男にはそれなりの覚悟と責任をもって結婚するもんや。
まして子どもも産まれてるからな。
お前の旦那がどういう人間なんか知らんけど。
それをどう考えているか知らんけど。
普通は離婚という結論はそんなに簡単に出る話じゃないわ。
とにかく今日は実家に送るために迎えにきたけど。
離婚だけが結論じゃないわ。話し合って戻りたかったら戻ってええねんで。
できたら戻った方がいいんちゃうか?」
おじにそう言われ、後ろの席でうつむいたまま小さい声で返事しました。
そうなんですけど。
正論なんですけど。
そんな夫婦喧嘩というか、ちょっぴり実家に帰ります次元のやり取りじゃない……。
私たち夫婦の間では。
そんな簡単に結論がつく、離婚話。
おじの言葉にも打ちのめされる。
ほんとに…
私ってなんやったんやろう。
どういう存在やったん。
私の結婚生活なんやったんやろう。
家に送って
らって、おじは帰り…。
久々の実家につきました。
ホッとするもつかの間…。
しばらくすると携帯がなりました。
まさかのここで。
旦那からの着信でした。
私は電話が鳴ってるというのに、
着信している画面を眺めて…。
固まってしまって出ることができませんでした……。
電話が切れるまでじーっと画面を眺めて……。
電話が切れてからは…呆然としてしまって…。
いっきに心臓がはやくなるのがわかりました………
かけ直さないと…。
……かけ直すの?
気分が悪い…
自分の心臓の音がうるさすぎる…。
携帯をにぎりしめていると、
今度はまた携帯が鳴りました。
旦那からのメールが入った音でした。
旦那【朝、退院費用を入金しようとしましたが、入金途中でコンビニATMが壊れました。
すぐSECOMが来てくれるということでしたが。入金完了になるのが遅れるかもしれません。すみません。】
朝 仕事前に入金してくれて、その時の出来事で、昼頃に手があいて電話かけてきたんやと思います。
まぁ私は午前中に普通に退院して帰ってこれているので、困る瞬間もなく…。
え、そうなん?普通にデビットで落ちたけど?くらいの連絡でした。
(※SECOMさんがすぐなおしてくれて大丈夫だったんでしょうね。)
ただ、ATM壊れてSECOMって……。
そんなことってあるの??
私、普段は運命論はあんまり好きじゃありませんが…。
コンビニATMが壊れて
「もう電話もかけへんし、
かけてくるな」
と言うてた旦那から電話がかかってくるという、このハプニングは…
これって…何か私にとって…
意味があったことかもしれない……
(※ありません。勘違いです。笑)
電話出るべきやったんやわ。
なんで出なかったんやろう。
あの時、出て電話で話してたら何かが変わっていたのかな?
おじの母親と同じくらい嫁を大事に思っている。結婚という責任と覚悟。という言葉を良いように捉えそうになりました。
そして誰かがどこかで言ってた
フィーリング
タイミング
ハプニング
SECOMの電話はハプニングだったのかもしれない……!!!
(※恋愛の話でもないし、すでに私が電話に出てない時点でタイミングあってないし…笑)
思いを捨てると言い続けて。
自分に言い聞かせて。
周りにも宣言して。
前を向くと言ったのに。
でも。
でも。
正直、まだ心のなかでは旦那の声が聞きたかったんやと思います。
要件のメールは届いたけど、電話を折り返そうと思いました。
メールは見ずに着信折り返すことやってあるんやし、今なら電話かけれる。
だって向こうがかけてきてんよ?
旦那からの着信をきっかけに。
また心が舞い戻りそうなそんな状況……。
着信記録をいつまでも眺め続けて、悩みに悩みました。
……ただ結局は…。
…やっぱりどうしても発信することはできませんでした。
そして、お忘れかと思いますが…。
いよいよ次回。
命名問題の行く末について……。
退院したら出生届け出しに行かないといけないですからね。
皆様ご期待の元旦那との不快やり取りを織り混ぜてお届けしたいと思います
笑
つづく
人間なん豆知識
※妄想のお話です。
当落です。
怖すぎて震えます。
もうね、結果に左右されて投稿するしないってなりたくないから、出る前にアップしますね。
今回2枚までだし、FCのみだし、色々読めないからね。
さっさと夜中にアップしときます!
そしてここでおもっきりオリジナル出してきてるからごめんなさい♡(笑)
いつかこの2人出してみたかったんだ。
「…おいら、死んじゃったんだね。」
死後の世界は見せてはいけない規則だ。
しかし、規則違反は今更だ。
もう予定者リストを書き換えられた時点で俺の未来は終わっている。
櫻井翔が泣きながら必死で実体を揺さぶっているのを、大野智は優しく見つめている。
「…ありがと。」
「何がだよ?」
「死因…書き換えてくれたんでしょう?」
大野智が心臓をそっと押さえる。
「……知らね。」
苦しそうな姿を見て、
────────────
15:21 15:20 溺死 心臓発作
────────────
溺れている途中で書き換えたのだ。
規則違反が少し増えたくらいで俺の受ける叱責の温度は変わらない。
溺死だと、魂になった大野智が文句を言う可能性があったから。
それに溺死だと藻掻くからどんどん身体が沈んでしまい、死体の回収も難しい。
櫻井翔が無駄に死ぬ可能性が高くなる。
そんなの俺にとっても面倒だから。
ただそれだけだ。
死神に余計な感情なんて持
合わせる必要が無い。
「最後……」
「え?」
──最後、アイツに何て言ったんだ?
そう聞きかけて、口を噤んだ。
何となく…俺が聞いてしまってはいけない気がした。
理由はわからない。
だけど…
櫻井翔が小さな身体で教えてくれと泣きながら空の身体を抱き締める姿を見て、胸が痛んだ。
こんなとこ、痛んだことなんてないのに。
今日の俺は…変だ。
櫻井翔も、大野智も。
何故俺は人間なんかに…
『同情』。してるんだろう。
「何でもねぇ。行くぞ。」
「…うん…。翔くん……また、ね。」
またね、か。
ジャキン。
魂と身体を繋ぐ線を、躊躇い無くハサミで切った。
そうすることが、俺の任務で唯一の使命だから。
「まずいですねぇ~。」
間延びした声で叱責する、表情の変わらない主任に頭を下げる。
「すみませんでした。」
これ以外の台詞は無意味だ。
大野智の魂を天界へと送った。
これからが楽しい楽しい説教タイムだ。
どうせ今からロウソクが短くなる。
さて、俺は消えるのか、あるいは……。
「最後の最後で死亡時刻と死因まで書き換えてしまうとは…。そんな前代未聞の失態に、あの二人がわざわざこちらまで見えるそうです。」
「…あの二人…って…」
「ゴウ様と、ケン様ですよ。」
主任がそう言った直後、ゴォッと突風が吹く。
「っ!!」
突然吹いた風に目を瞑っていると…目の前の主任は居なくなっており、代わりに真っ白な服と真っ黒な服を纏った二人が現れた。
ご丁寧に豪華な椅子ごとのお越しだ。
「お前…やってくれたねぇ~。名前と死因と死亡時刻と…おまけに死後の世界まで見せるとは。どんだけ違反すんだよ、あらゆる違反のオンパレードで一発退場じゃねぇか。」
お目にかかるのは初めてだが、すぐにどちらがどちらかわかった。
真っ黒な服のゴウ様が報告書を片手に、言葉とは裏腹にニヤリと笑いながら足を組む。
「ほんと、勘弁してよ~こう見えて俺ら処理すんの大変なんだぜ?でもさぁ…魂と会ったけど、面白い子だったから。ひっさびさに候補としていいかなって思ったんだよね!」
真っ白な服のケン様が楽しそうに口角を上げる。
…候補?話が読めない。
「あ…の……どういう…?」
「アイツ…おおの…?つったっけな。12年後に現世に戻る方法はないのかってうるっせーの。」
ゴウ様が口元の髭を指でなぞる。
「大野智ね。いやさ、聞いてよ!俺らが神の次の権力者だって聞いた途端、どんな形でもいいから戻らせて欲しいってすごい剣幕でゴウの襟首掴んだんだよ!貝でもミミズでも雑草でもいいからって!
泣く子も黙るどころか神ですら手を焼くゴウの襟首を!もーマジでウケる!あの時のゴウと周りにいた連中の顔!!(笑)」
思い出したのか、ケン様が手を叩いて笑う。
「うるせぇぞケン!お前も縋られて眉下げてたろ!」
「俺には泣きついてたもん。いやー可愛かったな、あの時の大野♪」
ゴウ様とケン様は天界一の変わり者だ。
好き勝手やる気分屋の、怖いもの無しな双子だ。(双子、と周りに呼ばれているだけで生まれた瞬間のことは誰も知らないし見た目も違う。)
しかし、それより何より権力図で言うと神の次席。
誰も逆らえない。
…時には神でさえも。
そこに噛み付いた、大野智。
櫻井翔のためなら何でもしてしまいそうな姿がいとも簡単に想像出来てしまって、苦笑する。
死んで尚、諦めていないところがアイツらしい。
「…あの、それで候補というのは…?」
「あぁ…そう。だからね、今『死神』足りないからさぁ。ほら、413号が消滅したばっかじゃん。だから記憶を消して死神にしてやろうかと思って。」
ケン様が気に入っているらしい人間の呼び名の『死神』という言葉を使う。
「大野智を…ですか?」
「おう。それでその目当ての…えーとなんだっけ…」
「櫻井翔!全然名前覚えないねゴウは!」
「るせぇ、いちいち人間の名前なんて覚えてられっか。…その、櫻井…ナントカに会う、限りなく低い可能性を作ってやろうと思って。」
「俺らやっさしいでしょ!」
「面白がってるだけだろお前は。」
「へへ、バレた?(笑)」
限りなく低い可能性──。
その通りだ、と思う。
ナンバリングされれば自動的に記憶は消去される。
ゼロからのスタートだ。
俺もナンバリングされた後からの記憶しか持ち合わせていない。
死神になりあの地域の担当を請け負ったからと言って、12年の間に櫻井翔の名が手帳に浮かび上がらなければ、出会うことは無い。
しかし…
確かにこれなら、可能性はゼロではない。
『どんな姿になっても』……。
人魚の鱗、などというただの貝殻の欠片がもたらしたとは思えない。
これは間違いなく大野智が
自らの手で勝ち取った、微かな希望の光だ。
「俺は…消滅でしょうか。」
「いや。お前その顔で結構優等生なんだな。まだ余力はギリギリあるから安心しろ。」
その顔で、というのはどういうことだ。
しかし、それなら…安心した。
「あの…1つ、お願いがあります。」
お二人は顔を見合わせた。
俺は、その奇跡を…信じてみたい、と思った。
例え、自分が死神でなくなったとしても。
人間なんなんでかんでも大集合
いつもながらに、コメント全然お返事しないままで進めさせていただきますね
看護師さんにお礼を言って、病院を出ると叔父がいました。
久々に会う叔父。
なんとなく気まずかったです。
おじ「おう。身体はもういいんか?」
私「……きてくれてありがとう。
……身体は大丈夫。」
おじ「……そうか。」
私「……子どもが産まれてすぐこんな事情でこんなことを頼んでごめんなさい。 」
おじは何も言いませんでした。
そして新生児の息子をチャイルドシートにのせて出発。
行き先は5年ぶりの実家………。
車に乗り込み しばらく無言でした。
少し車を走らせた後、おじが切り出しました。
おじ「あのな。
事情は軽く聞いたけど。
わからんわ。理解できひん。
お前、そんな産まれたところの赤ん坊連れてどうする気なんや?
これからどうやって生きてくねん。
仕事どうするんや?
子育てどうするんや?
だからな。
今日、俺がお前を連れて帰るのが正しいかどうか……正直わからん。
ちゃんと話し合ってあっちに帰るべきなんじゃないのかと思うんや。
ただな。
…この話を聞いたとき、お前のお父さんが生きてたらどうするか考えてたんや…。
……きっと、お前の旦那を怒鳴りつけて、すぐお前を連れて帰ると思った。
だからかわりに迎えにきた。
でもな。帰ってからじっくり色々よく考えなさい。これからどうするかってことをな。
俺はなー。お袋は大事にしてたで。
ものすごく大切に思っていた。
自分で言うけどマザコンやわ。
……男はみんなそうやで。
でもな。
俺は母親を大事に思っているのと同じくらい、◯◯(奥さん)のことも同じように大事に思っているで。
それは何年連れ添っても。
結婚してからずっと、もちろん今でもや。
男にはそれなりの覚悟と責任をもって結婚するもんや。
まして子どもも産まれてるからな。
お前の旦那がどういう人間なんか知らんけど。
それをどう考えているか知らんけど。
普通は離婚という結論はそんなに簡単に出る話じゃないわ。
とにかく今日は実家に送るために迎えにきたけど。
離婚だけが結論じゃないわ。話し合って戻りたかったら戻ってええねんで。
できたら戻った方がいいんちゃうか?」
おじにそう言われ、後ろの席でうつむいたまま小さい声で返事しました。
そうなんですけど。
正論なんですけど。
そんな夫婦喧嘩というか、ちょっぴり実家に帰ります次元のやり取りじゃない……。
私たち夫婦の間では。
そんな簡単に結論がつく、離婚話。
おじの言葉にも打ちのめされる。
ほんとに…
私ってなんやったんやろう。
どういう存在やったん。
私の結婚生活なんやったんやろう。
家に送って
らって、おじは帰り…。
久々の実家につきました。
ホッとするもつかの間…。
しばらくすると携帯がなりました。
まさかのここで。
旦那からの着信でした。
私は電話が鳴ってるというのに、
着信している画面を眺めて…。
固まってしまって出ることができませんでした……。
電話が切れるまでじーっと画面を眺めて……。
電話が切れてからは…呆然としてしまって…。
いっきに心臓がはやくなるのがわかりました………
かけ直さないと…。
……かけ直すの?
気分が悪い…
自分の心臓の音がうるさすぎる…。
携帯をにぎりしめていると、
今度はまた携帯が鳴りました。
旦那からのメールが入った音でした。
旦那【朝、退院費用を入金しようとしましたが、入金途中でコンビニATMが壊れました。
すぐSECOMが来てくれるということでしたが。入金完了になるのが遅れるかもしれません。すみません。】
朝 仕事前に入金してくれて、その時の出来事で、昼頃に手があいて電話かけてきたんやと思います。
まぁ私は午前中に普通に退院して帰ってこれているので、困る瞬間もなく…。
え、そうなん?普通にデビットで落ちたけど?くらいの連絡でした。
(※SECOMさんがすぐなおしてくれて大丈夫だったんでしょうね。)
ただ、ATM壊れてSECOMって……。
そんなことってあるの??
私、普段は運命論はあんまり好きじゃありませんが…。
コンビニATMが壊れて
「もう電話もかけへんし、
かけてくるな」
と言うてた旦那から電話がかかってくるという、このハプニングは…
これって…何か私にとって…
意味があったことかもしれない……
(※ありません。勘違いです。笑)
電話出るべきやったんやわ。
なんで出なかったんやろう。
あの時、出て電話で話してたら何かが変わっていたのかな?
おじの母親と同じくらい嫁を大事に思っている。結婚という責任と覚悟。という言葉を良いように捉えそうになりました。
そして誰かがどこかで言ってた
フィーリング
タイミング
ハプニング
SECOMの電話はハプニングだったのかもしれない……!!!
(※恋愛の話でもないし、すでに私が電話に出てない時点でタイミングあってないし…笑)
思いを捨てると言い続けて。
自分に言い聞かせて。
周りにも宣言して。
前を向くと言ったのに。
でも。
でも。
正直、まだ心のなかでは旦那の声が聞きたかったんやと思います。
要件のメールは届いたけど、電話を折り返そうと思いました。
メールは見ずに着信折り返すことやってあるんやし、今なら電話かけれる。
だって向こうがかけてきてんよ?
旦那からの着信をきっかけに。
また心が舞い戻りそうなそんな状況……。
着信記録をいつまでも眺め続けて、悩みに悩みました。
……ただ結局は…。
…やっぱりどうしても発信することはできませんでした。
そして、お忘れかと思いますが…。
いよいよ次回。
命名問題の行く末について……。
退院したら出生届け出しに行かないといけないですからね。
皆様ご期待の元旦那との不快やり取りを織り混ぜてお届けしたいと思います
笑
つづく