伏線のララバイ
伏線 スピードおさえていい運転
いつもよりも遅い出勤時間は楽ではあるのですが、暑い。
ホームで電車を待っているだけで、化粧が流れ落ちるくらいに汗をかく。
電車の冷房のおかげで生き返りました。
2駅ほどたっていましたが、幸い目の前の座席が空いたので、会議の資料でずっしりと重いバッグを抱えていた私は「どっこいしょ」と座ったのですが…。
札幌ではあまり見かけないような気がしますが、隣の車両から移ってくる人が結構います。
今まであまり気にしたことはなかったのですが、今日はたまたま車両の端の座席だったものですから、気になりました。
ドアを開けて隣の車両から来る人が、ドアを締めません。
本日私が見ている限りでは100%。
最初は「最近の若い者は…」なんて年寄り臭いことを思っていたのです。
しかし若い女性だけではありません、いい年をしたおばさんも、腰の曲がったおばあさんも、恰幅のいいおじさんも、みんな開けっ放し。
いや、じんわりと自動的に閉まるんですけど。
開けたら閉める。
これ、常識じゃないの?
少なくとも北海道ではたまに開けっ放しの人がいると、そばの人がさっと閉めますよ。
と、考えていて、気がついた。
北海道の人のマナーが特別いいわけではなくて(特別いいのかもしれないけど)、開けっ放しは寒いんだよ。
ドアを開けると冷たい空気が入ってきちゃうから。
開けたら閉める。
これ、北海道だけの常識だったのか…。
でもさ、今日なんかの場合、ドアを開けると冷気が逃げて行っちゃうわけ。
それは…なんかいろいろともったいないし、地球に優しくないというか、乗客に優しくない仕打ちだわ。
開けたら閉める。
これ、日本の常識にしませんか?
と提案する私の家の押入れは、いつも少し開いている。
湿気がこもらないように。
そうか、もしかすると本州には開けっ放し文化があるのかもしれないなあ。
日本文化の奥深さをしみじみと考えるのんびり出勤の朝でした。
本日の読書:シェパートン大佐の時計 フィリップ・ターナー
23,195円
Amazon
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Amazonより
『少年デイビドの家に預けられた大時計には,第1次世界大戦前夜に起こったシェパートン大佐死亡事件の謎が隠されていた.少年たちは,まっ暗な教会の塔をのぼり秘密へと近づいてゆく.』
左右の足の長さが違うため歩行が不自由な、けれど空想力に満ちた少年・デイビド、大柄で運動神経抜群な少年・アーサー、発明と実験が大好きなピーター。
こういう時たいてい一人はとても真面目で堅物だったりするけれど、この3人はそろいもそろっていたずらっ子。
そのいたずらを、周囲の大人はきちんと叱り、罰を与えるけれども、子どもはいたずらをするものだと心の中では許しているところが、大人な社会なんだよね。
とくに、ちょっと危険なことをしたアーサーを叱りながら、デイビドを仲間に入れたことを褒めるあたり、日本ではなかなか難しいことだと思う。
空想で毎晩冒険を繰り広げるデイビドが、おじいちゃんの代から家に預けられているシェパートン大佐の時計の秘密を通して本当の冒険をする。
勇気を身につけていく。
読んでいてとてもわくわくする。
シェパートン大佐というのは地元の名士だった人で、少年たち三人が所属する聖歌隊に基金を創設してくれた、彼らにとっては恩人であり憧れの人。
ところがシェパートン大佐の家は火事で焼失し、大佐自身も不審な死に方をしている。
いたずらっ子たちの日々の生活が描かれた前半も、気がつけばミステリを解明するための大事な伏線であり、時計だけではなく、すべてのシェパートン大佐の謎が解き明かされた時、私の心も大きく解き放たれたような気がした。
さわやかで良質の児童文学。
大満足。
BGMはスピッツ『運命の人』でした。
40分で理解する伏線
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わーい🙌💕楽しみです~待ってます😊👍TLも陛下誕で賑わうと思うので楽しみですよね~(*^o^*)日々の癒やしが欲しい…